三光合成(7888)は、精密なプラスチック成形技術とグローバル展開を強みに持つ企業です。この記事では、三光合成の業績や配当利回り、将来性などを踏まえて、投資銘柄としておすすめできる理由を詳しく解説していきます。
三光合成とはどんな会社か
三光合成は、1940年創業の老舗企業で、自動車や家電、通信機器向けのプラスチック部品を製造・販売しています。特にトヨタやホンダ、スズキなど大手自動車メーカーを主要取引先に持ち、製品の高い精度と信頼性が評価されています。日本だけでなく、北米、アジア、欧州に生産・販売拠点を持ち、グローバルなサプライチェーンを構築している点も特徴です。
業績は安定成長 利益率も向上
2025年5月期第3四半期の決算では、売上高こそ前年同期比で微減しましたが、営業利益は47.2%増、経常利益は42.0%増と大幅な改善を見せました。営業利益率は6.0%に達し、コスト管理の徹底や価格転嫁の成功が反映されています。地域別では、日本と北米の成長が全体の利益をけん引しており、収益基盤の強さがうかがえます。
高配当と増配継続の魅力
三光合成の2025年5月期の年間配当予想は1株24円となっており、前期比4円増の5期連続増配となる見込みです。2025年4月時点の株価(547円)に対して配当利回りは4.38%と、東証プライム市場の平均を大きく上回る高水準です。中長期で安定したインカムゲインを求める投資家にとって非常に魅力的な銘柄です。
株価指標から見る割安感
2025年4月時点の主要株価指標は、PER6.3倍、PBR0.59倍、利回り4%前後といずれも割安感のある水準です。特にPBRが1倍を大きく下回っている点は注目で、企業の資産価値と比べて株価が安く放置されている可能性を示しています。株価はこの5年で約1.7倍に上昇しており、今後の業績次第ではさらなる上昇も期待できます。
成長戦略が明確 中期経営計画に注目
三光合成は中期経営計画「バリュークリエーション 2024 Revival」を掲げ、以下の重点戦略に取り組んでいます。
- 国内事業の統廃合と効率化
- インド市場を中心とした海外事業の拡大
- 航空宇宙分野など新規市場への展開
- 工場のスマート化とデジタル化推進
特にインド市場では、製品のラインアップ見直しやIT活用による営業強化などを進めており、将来的な成長ドライバーとして期待されています。
精密加工技術と顧客対応力が競争優位
三光合成の強みは、精密な金型技術に基づく高品質な製品と、顧客ニーズに密着した対応力にあります。自動車部品の設計段階から顧客と共同で開発を行い、試作から量産まで一貫してサポートできる体制を整えています。これにより、他社には真似できない高い信頼を築いています。
まとめ 三光合成は高配当と成長性を兼ね備えたおすすめ銘柄
三光合成は、高配当利回り、業績の堅調な成長、中期経営計画による明確な成長戦略、そして割安な株価水準と、長期投資に適した要素が揃った銘柄です。特にインカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙いたい投資家にとって、今後の展開が非常に楽しみな企業といえるでしょう。ポートフォリオの一角に加える候補として、ぜひ検討してみてください。
筆者プロフィール

配当と成長を狙う個人投資家
日本株・米国株を中心に、月5万円の配当収入を目指して長期投資中。
高配当株や優待銘柄、成長期待のある中小型株にも注目しています。
このブログでは「実際に自分が投資を検討している銘柄」を中心に紹介しています。
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